NPC解説(FWDS2)

概要
今作から新たに登場した、司令官以外の作中に登場する人物の紹介。
今までの作品では自軍司令官と敵軍司令官、そして双方の兵士以外に、
誰かが発言するというのは実は全く存在しなかった。
今作からは戦闘に関わらない人物達がストーリーに登場し、
彼等の視点からも戦闘が続いていくのだ。あまり明るい話ではないが、そういう所も楽しみたい。
余談だが、発売後のAWN(海外サイト)の悪人アンケート(参加者、ヴァンダ・ジギー・ベリス・村長)において、
あのベリスをも僅差で打ち負かし、トップに君臨したのは、敵ではない村長であった。あわわ・・・。

"Why...?! Come on! Do as I told you!"


名前? 村長(Mayor)
海外版名前 Mayor
望み 自分達だけが平穏な日々を送ること

人望 ★☆☆☆☆
出番 ★★★★☆
モンスター度 ★★★★★

今作で最もプレイヤーの怒りを買いそうな人物の一人。本名は不明。
世界崩壊後に行き倒れていた所をブラウンの独立中隊に命を救われた。
死の恐怖から開放された彼は、ブラウンに感謝し、
この救われた命で皆が暮らせる村を造ると行動を起こす。
確かに彼は血の滲む努力で村を造り、その代表者となったのだが、
食う物すら満足に無いこの世界で、略奪者達も横行しているのだ。
彼の心は荒み、いつしか自分の保身しか考えない狭量な人間となってしまった。
昔の自分の事を良く知るブラウンには特に辛く当たり、エド達民間人の保護を求めた
ブラウンの失望を買った(しかし、彼は市長に対して暴力や暴言は一切吐かなかった)。
独立中隊がシェルターの捜索に向かう途中に再度現れ、
今度は逆に保護を求めるが、食料が無いと平気で嘘を付いたり、
略奪者達との死闘の末に守りぬいたシェルターから独立中隊を追い出そうとするなど、
人として最低な行為の積み重ねにより、自分の村の者達の信頼をも失う事となる。
その後はシェルターにて怠惰と堕落に満ちた生活を送り、独立中隊と関わる事は無かったが、
物語の終盤でまさかの再登場をし、独立中隊とプレイヤーを呆然とさせるのだった・・・。
彼は前述の通り、元々悪人だった訳ではない。むしろ善人なのだが、
飢えや病気、戦争や理不尽な略奪・・・。崩壊後の世界は、
彼の言うとおり、綺麗事だけでは生きていけず、村の者達だけでも守るという重圧もあった筈。
その心はシェルターに住める様になってからも歪み続けたが、
そもそも世界が崩壊さえしなければ、人としてここまで汚くなる事も無かっただろう。
その点においては彼も間違いなく被害者なのだ。嫌われるのは避けられそうも無いが。

"Hmm... Perhaps you didn't hear me correctly."


名前 モーリッツ(Moritz)
海外版名前 Morris(PAL:Moritz)
望み 寄生花病の治療法を見つけ、皆の病気を治すこと

人望 ★★★★★
出番 ★★★★★
スペック ★★★★★

世界崩壊の大災害から奇跡的に難を逃れた、工業都市ローテの代表者。
崩壊前は医者をしており、診察に興味が無く、
研究者としてマウス相手の研究に没頭していたが、
崩壊後に失業し、ふらっと立ち寄ったローテにて、
多くの怪我人や病人を救い、元来の人の良さもあり、
人命救助の尊さを知るに至る。ローテの人々からの人望も厚く、
現在ではローテの代表者として、様々な交渉を行っている。
それと平行して、寄生花病の治療法も研究していたというのだから恐れ入る。
善人の集まりである独立中隊の面々とはすぐに打ち解け、
以後、最後の最後まで独立中隊と行動を共にする。
司令官として戦闘は行わないが、生産・建設等の裏方として、
多くの戦闘をバックアップする。本業の医療活動は勿論行っており、
寄生花病一型に感染したカトレアや、同二型に感染した多くの患者を治療し、
発症を遅らせる事で、結果として多くの命を救っている。
そんな中でも、珠玉のルベルジョークでお茶の間を和ませ?
ピンチの時は素因数分解で心を落ち着かせるナイスミドル。高性能過ぎる・・・。

"I feel envious of you."


名前 セシル(Cecil)
海外版名前 Cyrus
望み エド達がベリスに勝って、みんなで幸せに生きること

善人度 ★★★★★
出番 ★★☆☆☆
薄幸度 ★★★★★

ベリスによって造られたクローンの長男。その遺伝子はベリス自身の物が使用されている。
他の娘達同様、社会とは隔絶された空間で育ったが、
彼自身は姉や妹とは違い、性格的に歪む事無く、
何度も父親の狂気の研究を諌め続けて来た。
尤も、それにより彼はベリスからは疎まれていた様だ。
カトレアを救う為に一人独立部隊から飛び出したエドに対し、
彼女の捕らわれている巨大爆撃機、「ウラルアウル」潜入の手引きをする。
結果としてエドはリン達の協力もあり、カトレアの救出と、
ウラルアウルの破壊に成功。独立中隊にとっては恩人とも言える存在だが・・・。
余談だが、NA版で彼はエド(Will)の事をWilliamと呼んでいる。そっちが本名だと思われる。

"Worship him! Worship the Worm!"


名前 狂信者(Fanatic)
海外版名前 Fanatic
望み 理想郷という夢を見続け、現実から逃避し続けること

顔色 ☆☆☆☆☆
出番 ★☆☆☆☆
危険思想度 ★★★★★

理想郷の代表者。本名は不明。非常に顔色が悪い。
というか体全体が色落ちして、骨と皮だけの状態の様にも見える。
また、彼の胸には黒い菱形のアザが確認出来る。
これがコールの恐れる【刻印】という物で、
人体に根を張り、宿主の栄養を粗方吸い尽くした後に、
その人体を突き破って綺麗な花を咲かせるという、
寄生花病の感染を伝える物だ。無論、花が咲く事は宿主の死を意味する。
寄生病一型は少年少女にのみ感染する病気だったが、
改良型の二型は全年齢を対象としており、まさしく死の病となり、
単なる接触で伝染する為、独立中隊・新生ルベル軍・民間人問わず感染者は激増。
誰が言い出したかは分からないが、病が治る理想郷の存在が、
噂として新生ルベル軍の間に浸透し、脱走者が大勢加わり、
この共同体は一定の戦力を持つに至る。が、脱走兵で感染者なので、
体力が落ちていたり、兵器の物資が乏しかったりする。
彼等は、アレオライムスという神を崇拝しており、
それによりこの寄生花病から救われると考えている。
そんな神が存在しない事も、現状この病を治す術が無い事も、
頭の中でまだ考えられるのは彼だけだが、皆で揃って狂気の現実逃避を続けている。
そして、その真実を伝えようとする者に、牙を向けるのだ。
そんなアレオライムス様の正体についても、NA・PAL・JPNの全てで違うという噂。

"There's no one here... They're all...dead."


名前 ルベル兵(Rubinelle)
海外版名前 Rubinelle(PAL:Laurentian)
望み 不特定多数の為、不明

戦闘力 ★★★★★
出番 ★★★★★
義侠心 ★★★★★

ルベル軍第12独立中隊所属の兵士。名前こそルベル兵だが、実際は独立中隊兵と呼ぶのが正しい。
ブラウン隊長の高潔な人柄に心酔した優秀な者達ばかりで、
作中のトライアルは、本編とはあまり関係無いという事にはなっているものの、
司令官不在のマップは彼らの戦闘訓練という事となっており、
名無しのゴンベエのくせに個々の戦闘力は非常に高いと思われる。ハハハ、最強の軍隊じゃないか。

"Agreed. We will return to our posts straight away."


名前 サフィラス兵(Sapphirus)
海外版名前 Lazurian(PAL:Zephyrian)
望み 不特定多数の為、不明

戦闘力 ★★☆☆☆
出番 ★☆☆☆☆
プライド ★★★★★

サフィラス連邦軍所属の兵士。作中に登場するのは「生存不可能」でのみ。
この時点で新生ルベル軍への敗北と、寄生花病の感染というダブルパンチで相当追い詰められており、
すっかり自信を喪失している姿を見る事が出来る。カーライルやアトリーに代表される、
自分達と祖国への誇りは会話の随所に見られ、見ているこっちが切なくなってしまう。

"That's easy for you to say!"


名前 新生ルベル兵(NRA Guard)
海外版名前 NRA Guard(PAL:NLA Guard)
望み 不特定多数の為、不明

戦闘力 ★★★☆☆
出番 ★★★★☆
逃げ足 ★★★★★

新生ルベル軍所属の兵士。離反のきっかけとなる、「氷上の逃亡戦」までは真面目な雰囲気がするが、
その後は、NRAの悪い噂ばかりが耳に届き、プレイヤーに与える印象はかなり悪い。
寄生花病感染者への処刑を始めたジギスムントに対する忠誠心は非常に低く、
多くの兵士が脱走、離反を繰り返し、独立中隊に合流したり、理想郷へと向かい、
あるいは略奪者へと変貌を遂げる者もいた様だ(後述の略奪兵は、彼らと全く見た目が同じである)。
自分の命を何よりも大切と考える点は、彼らの上層部に似ていると言えば似ている。

"Our reinforcement units are being destroyed..."


名前 企業兵士(IDS Agent)
海外版名前 IDS Agent
望み 不特定多数の為、不明

戦闘力 ★★★★☆
出番 ★★★☆☆
バトル・ドロイ度 ★★★★★

民間軍事企業IDSの兵士。前作までのブラックホール軍の様な風貌で、
他勢力の兵士と見比べると相当強そうだが、勿論ゲーム上の強さに差異は無い。
口調が非常にメカニカルな印象を与え、最高責任者のベリスがああいう人なので、
もしかしたら純粋な人間ではなく、別の何かなのかもしれない。作中で特に解説は無い。
別に彼らに限った話ではないが、NA版ではお喋りが多くなっているので、より判断を難しくしている。

"Y-yes, sir..."


名前 略奪兵(Bandit)
海外版名前 Bandit
望み 不特定多数の為、不明

戦闘力 ★☆☆☆☆
出番 ★☆☆☆☆
小物度 ★★★★★

ヴァンダ率いる略奪グループのメンバー。出番は殆ど無く、「災いの花、咲く」の冒頭でのみ。
それも、ただヴァンダに小突かれるだけという見せ場の無さである。
あまりに出番が少ないので、背後のドラマに迫る事が難しいが、
見た目は新生ルベル兵と全く同じという点を考慮すると、ボスのヴァンダ同様に除隊処分を受けた者や、
世界崩壊後に自分の意志で略奪者となる道を選んだルベル兵を中心に構成されていると思われる。

  

"It's you! You've returned!"


名前 村人(Civilian)
海外版名前 Civilian
望み 不特定多数の為、不明

労働力 ★★★★☆
出番 ★★★★☆
終末思想度 ★★★★★

共同体にて生活をしている働き盛りの男性達。戦闘を含む様々な労働を行っている。
少年達と比べればキレる個体は少ないが、ピンチ時にはパニック状態よりは諦めモードになる者が多い。
ちなみに、村人C(仮称。右側)は、作中にたった1度しか登場しないのだが、
それなりに重要な事について話していた為、記憶に残っている諸兄も多いと思われる。

  

"Wait! Wait! I'll go with you!"


名前 少年(Youth)
海外版名前 Youth
望み 不特定多数の為、不明

文句 ★★★★☆
出番 ★★★☆☆
煽り耐性 ☆☆☆☆☆

共同体にて生活をしているエドと同年代の少年達。元から様々な雑務を行っていたが、
第2次ダーレト攻防戦後は、戦力の水増しの為に戦闘に駆り出されている。一定の活躍はしているが、
人生経験の不足と、若さゆえの過ちか、パニック時のキレっぷりは、しばしばエド達をピンチに陥れる。
ちなみに、少年C(仮称。右側)が、作中に登場する事は決して無い。夢にまで見たゲーム中の更に夢の様な存在。

 

"These people fought for us! They risked their lives for us!"


名前 女性(Woman)
海外版名前 Woman
望み 不特定多数の為、不明

戦闘力 ☆☆☆☆☆
出番 ★★☆☆☆
オシャレ度 ★☆☆☆☆

共同体にて生活をしている女性達。戦闘能力を持ち合わせていない為、シナリオデモのみの出演。
エド君にカトレアの近況を伝えたりと、独立中隊に対してはかなり好意的に接してくれているが、
さすがに極限状態ともなるとそうもいかず、「いけにえの羊」にて、カトレアに対し、無言の圧力を加える者もいる。
その黙ってカトレアを見つめている女性は、実はNA版でのみ言葉を発し、
その後のカトレアの台詞により、彼女の名がMaryだという事が判明する。
名前を知っているくらいだから懇意にしていたと思われるが、そんな相手からの冷たい仕打ちによるショックも、
彼女をあの様な行動に移させた要因の一つと言えよう。まぁ、あんな状況では多少は同情出来る面もある。
ちなみに、女性B(仮称。右側)は、少年C同様作中には一切登場しない、幻のゲーム中の更に幻のキャラクター。

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